編集者の日記

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記者が書く 取材記事の校正について

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記者が書く記事の校正について



記者とは、主に会見などの現場に出向いて、その場の状況やレポートなどを行う仕事です。
意識高い言い方をすると、現場を伝える仕事です。

私は現在編集者としてお仕事していますが、
元々はカメラが好きだったのでそれを活かした仕事に就きたいと思い、
最初は記者として活動することが多かったのです。

記者といってもカテゴり~が沢山存在してまして、
政治系、芸能、サブカル、食、映画など多岐にわたります
また、取材形態もいろいろあって、囲み取材と呼ばれるインタビュアーが勝手に質問してそれを書き起こすタイプだったり(記者会見の様子がそれに近い)
春の交通安全運動の風景をレポートするものもあります
私は主に囲み取材とイベントレポートを担当していました。

それ以外だと披露試写会や出版イベントも多かったです。

ということで、一口に記者といっても、いろいろなカテゴリーや形態があるので 様々なタイプの記者がいるわけですね。


今回は、たまたまDVDの出版記念イベントに出向いた記者さんの記事を編集したので その備忘録を書き起こしておきます。

取材形態は囲み取材で、インタビュアーがインタビュイー(タレント)の質問に答えて
それをふむふむって聞きながら、どんな記事にしようかなーとか、何を質問しようかなーと考えるやつです。

私が今回編集に入った記者さんは、初めて1ヶ月ぐらいでしたので、
まだまだ記事の校正や文末の表現が適切に書けない記者さんでした。


まず、教えたのがインタビュー中の行動について。
囲み取材はほとんど聞くことが決まっているので、どんなイベントなのかを調べて、先に質問内容を先読みしておきます。(60%当たる)
囲み取材中は、後で書き起こすために録音は必須。

それぞれのセクションが決まっているので、簡単に何分何秒ぐらいにこんな質問と、メモしておくのが良いでしょう。

次にインタビュー中にもっとも報道性が高い内容はどれか吟味します。
これは各編集部によって変わりますが、新聞社だと1〜3ぐらい。
全ての報道性がある事柄を書き出す人もいれば、5〜6ぐらい書き出す人もいます

例えばですが、以下のようなセクションで質問内容が区切られていた場合
-写真集の内容
-撮影場所について
-撮影場所の秘話
-お気に入りの写真について
-水着の話題について
-撮影前の努力について
-結婚の話題について
-理想の結婚相手について
-どんな体型がいい?
-今年はどんな年?
-今後のタレント活動は?
-好きな食べ物
-好きな動物は?
-すこ?

ニュースにしたい部分は、 -結婚の話題について -水着の話題について -理想の結婚相手についてが目を惹くと思います。
なのでこれを主軸に校正を作ります。

だいたいの編集部が3つぐらい報道性を抜き出して、それに付随する情報を付け加える やり方じゃないでしょうか?
そして、基本的な編集部の校正に合わせて、それぞれのセクション事に書いていくわけです。
なんだそれだけかと思う人もいると思うのですが、 私が新人時代はそれはもう怒られて怒られてデスクが怖かったのを思い出します。

記者というのは、現地に行く疲労もありますし、撮影にも気を使います(編集部によっては2人体制の場合も)
そのほか、記事も執筆しないといけないし、速度も求められる為、中々この校正に当てはめるのも難しいわけですねぇ…

っとまぁ、ざっくりとこんな感じで記者さんにはやるように伝えました。
あとは、インビュイーの発言内容を書き起こして、校正を整えていくのですが
だいたい20分ぐらいアレば1000文字ちょっとぐらいで記事が完成するのではないでしょうか
まぁ早ければ良いってものではないので、それは各編集部のルールに沿ってって感じですね。

以上( ゚∀゚)・∵. グハッ!!